2008年09月13日

今山修平クリニック&ラボ

かかりつけ医に書いてもらった紹介状を携え、
本日、行って参りました、今山修平クリニック&ラボ

10時にクリニックに着き、問診票を記入し終えた私は、
受付の女性から2時間待ちだと聞き、予想していたことながらもびっくり。
2時間も待合室でぼーっと待っていても仕方がないので、
プラリバをぶらぶらして戻ってきたのが12時。
名前を呼ばれるまで、本を読みながら待合室の様子を眺めたりしていました。

待合室はほぼ白一色で、シンプル&スタイリッシュ、という感じ。
皮膚病の症例の写真や、このクリニックの考え方(症例として学会等で発表するかも、
いやだったら言ってね、的なこと)などが掲示されていました。
なにせ、クリニック&ラボですからね。

それからおよそ1時間後、名前を呼ばれようやく今山先生にお会いできました。
私の問診票をスキャナで取り込んだもの、カルテなどが、机上に置かれた
2台のモニターに写されていて、先生はそれらとかかりつけ医からの紹介状を
無言で読んでいらっしゃいました。

スラリとした体に白衣をまとい、髪はセミロング、やや天パ。
細面で色白。容貌はちょっと加藤淳っぽい(笑)(加藤淳、知らない方は→こちら)。

先生:「職業は?」

私 :「高校で非常勤講師やってます。」

先生:「何やってんの?」

私 :「国語を教えています。」

先生:「ふ〜ん、国語・・・。」

しばし、沈黙。そしていよいよ診察が始まるのかと思いきや、
次に私に飛んできた質問は、実に意外なものでした。

先生:「枕詞をどう教える?」

私 :「は?まくらことば、ですか?ええっと、和歌の修辞法の1つで、多くの場合五文字で、
    ある特定の言葉を導き出すために用いる、とかですか?」(何が聞きたいんだろう?)

先生:「本当に?」

私 :「え?」(どういうこと?)

先生:「意味はない?本当に?」

私 :「え?あー、はぁ・・・」(なんなんだ?)

先生:「もし君が、辞世の句を詠むとするだろ?」

私 :「え!?無理です。」(まさか詠めとか言わんよね!?)

先生:「いや、詠むとするだろ?三十一文字で大切な人に歌を詠むわけだ。
     たった三十一文字しか使えないのに、意味もない枕詞に五文字も割くかい? 
     違うね、僕はね、枕詞に意味がないなんてウソだと中学生の時に既に思ったよ。」

私 :(あ〜、そういうことか。無理ですとか言っちゃったよ^^;)
   「そうですね。枕詞には全く意味がない、ということはありません。
    ただ、高校生には意味はないから解釈しなくてよい、と教えますねー。」

先生:「つまりウソを教えるというわけだ。」

私 :「は?あははー・・・、そうですね〜。」(言われてみればそうだ)

先生:「ウソはいかんよ、ウソは。ウソを教える大人を、子どもは信用しないよ。」

私 :「・・・おっしゃるとおりです・・・。」(この先生、変わってる(笑))

先生:「生徒にウソを教えないように、しっかり勉強してね。」

あまりに専門的なことを教えると生徒がかえって混乱するとか、
決められた時間数で教えなきゃいけないことが他にも山ほどあるとか、
言い訳はいろいろあるのだろうけど、
ウソを教えてはダメ、正論なので反論しませんでした。
確かに、生徒を見くびっているという面も、あるかもしれない・・・。


それにしても、おもしろい先生です。
実に興味深い。(ガリレオか?)
おかげでなんだか緊張も解けたし。

そしていよいよ診察です。
ここからは、先生との笑える細かいやりとりははしょって、
じんましんの診察について書いていきます。

今山先生がしてくれた、じんましんのメカニズムについての説明が
わかりやすくておもしろかったのでここに紹介します。

蚊は人を刺す時、血を吸いやすいようにある物質を皮膚に注入する。
その物質は、非常に微量だが、人体にとっては毒。
それをそのままにしておくわけにはいかないので、
血管の門番のおっちゃんが水門を開けて水を患部に流し込み、
その毒を水で中和しようとする。
そうやって流れ込んだ水によって、患部がふくらむ。
これが、蚊に刺された部分が腫れる原理。

じんましんは、蚊に刺されてもいないのに、これと同じ現象が起き、
しかも、門番のおっちゃんが非常に興奮して、
水をどんどん流し込んでしまっている状態。

なのだそうです。なるほどー。
じんましんは「むくみ」だと言われるゆえんがよくわかりました。

この後、先生は私の腕にボールペンの反対側で大きくバッテンを書き、
じんましんが現れる様子を観察。そして現れたじんましんを一眼レフで撮影しました。

先生:「で、どうしたい?」

私 :「原因を突き止めたいです。」(対症療法はもういや)

先生:「そう、じゃ、血液検査だね。
     検査は、どういうものに対してどれくらいアレルギー症状が出るのか、
     そしてそもそもこれがじんましんかどうかということも含めて行うよ。」

私 :「はい、お願いします。」(望むところだ!)

先生:「それから、今日は2種類の薬を処方する。
     1つはルートT(皮膚に出るじんましん)に効く薬、ジルテック
     そしてもう一つはルートU(粘膜に出るじんましん)に効く薬、ガスター。」

私 :「ガスター・・・?胃薬、じゃないんですか?」

先生:「そう、一般的には胃薬として使われることが多いけど、
     胃粘膜のヒスタミン受容体をブロックするこの薬は、
     君みたいに、気管支等の粘膜にまでじんましんが出て息苦しいという症状に
     効果が期待できるんだ。」

私 :「へぇぇ〜〜。」


薬は1週間分処方されました。
そして血液検査の結果も1週間後に出るということです。
このクリニックで、アレルギーを起こしている原因を突き止め、
その原因に効果的に働く薬を2,3試しながら合う薬を探し、
後はかかりつけ医にお返しして経過観察という形になると思うから、
こちらに来てもらうのはあと2〜3回ということになるでしょう、とのことでした。


それにしても、ラボとついているのは伊達じゃありません。
なにせ、診療日・診療時間はこんな感じです。

     月   火    水    木   金    土
午前 研究  外来  外来  外来  外来  外来 
午後 研究   手術  手術  手術  手術  教室

つまり、特別な治療・手術(予約制)でない限り、外来診療は
火〜土の午前中(9時〜12時)しか行われないのです!!
受付の女性が、火曜と土曜は非常に混み合います、
水〜金の早い時間の方が空いてます、とおっしゃってましたが、
仕事休まない限りは私は土曜しか行けないなぁ〜〜。
まあ、混んでいたとしても土曜に診てもらえるのは非常に助かります。

ということで私は、来週の土曜日検査結果を聞きにまた受診します。
今まで、上手くつき合っていくしかないと思っていたじんましん。
今山先生なら、きっぱりさっぱり手を切らせてくれるかも!?

期待感いっぱいに、to be continued(^^)
posted by そえ果 at 15:58| 福岡 🌁| Comment(10) | TrackBack(0) | 健康にあくがる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
何とも味のある先生ね〜(好みだわ)
しっかり診てもらってね。

枕詞・・・
それ自体に意味があると言うよりも、
歌の内容に先立って、
一定のイメージ(舞台装置)を詠み手と読み手が脳裏に共有するための装置、

かなと思っていますが。
ま、いい加減な印象だけどね(^^;
Posted by とげぞう at 2008年09月14日 19:23
加藤淳似(笑)想像してしまいました(^-^)しかも面白そうな先生ですね。私も皮膚で似たような悩みあるので機会があったら行ってみたいです。
Posted by 香香茶 at 2008年09月14日 20:09
とげぞうさま
枕詞についての見解、おっしゃる通りだと思います。たとえば「あかねさす」と聞けば、昼間の明るい日の光、もしくは少し西に傾いた日の光が神々しく差し、高貴で光り輝く感じがイメージされます。そこに「君」や「紫」という語が続けば、否応なく「君」「紫」のイメージは底上げされます。
ただし、枕詞を冠する全ての和歌にそれが言えるかというと、そこは慎重にならざるをえないと思います。ただの言葉遊びとしか解釈できないこともあります。枕詞の持つ意味は、時代によっても、歌人によっても違う、そして同じ歌人でも違う場合もあると思われます。全ての和歌を本当にきちんと“研究”しない限り、自信を持っては教えられない分野です。だからこそ、無難に教科書通りに教えてしまう自分がいます。
今山先生も、本当は研究だけやって行きたい人かもしれません。でも、先生が研究したいことには、生身の人間の症例が必要不可欠。だから、こういう形での開業ということになったんでしょうねー。
じんましん、治すぞ〜〜!!(笑)
Posted by そえ果 at 2008年09月14日 21:15
見た目は加藤淳ですが、中身はやはりタダ者ではない感じです(笑)。漠然と頼りがいがあるとかいうのではなく、たくさん患者さんを診てたくさん研究してきたという経験に裏打ちされた確かな自信を感じます。全てに根拠がある。それを示す用意がある。それがホントの“頼りがい”だなーと、改めて思いました。いい先生だと思いますよ(1回しか会ってないけど^^;)。機会があればぜひ診てもらって下さい。
Posted by 香香茶さま at 2008年09月14日 21:25
結果が出るまでドキドキだね!
その結果の先生の説明がちょっと楽しみ!!

でも、その先生変わってるね〜
おもしろい!
Posted by nezu at 2008年09月14日 22:19
nezuさま
おもしろい先生だったよ〜。ぜひ実物を見て欲しい(笑)。
結果は、どうだろね〜。まあ、ハウスダストには絶対出ると思うんだけど。
Posted by そえ果 at 2008年09月14日 22:23
記事有難うございます。アレルギー専門医の皮膚科専門医を探していて、今山修平先生のことを知ったのですが、やはりサイト上なので、どんな先生か掴めなくて不安でした。そんなとき、この記事を読ませて頂き、何だか気が合いそうな先生だなあとイメージできました。有難うございました。
Posted by 初めて書きます at 2009年01月11日 22:12
初めて書きますさま

今山先生のお名前を検索してこのページにいらっしゃる方が、
実は結構いらっしゃるんですよね。
とても有名な先生なんだなーとあらためて思います。
今山先生について知りたいと思っていらっしゃる方の
お役に少しでも立てるならとてもうれしいことです。
加藤淳、はちょっと言い過ぎました(笑)。
加藤淳をもっとまともにした感じかな(笑)?

通りすがりで読まれて行く方が多い中、このようにコメントまでいただけてうれしかったです!ありがとうございました。
Posted by そえ果 at 2009年01月11日 22:32
私も十数年前 今山先生が九大におられた時に成人型アトピーで治療を受けました。半年休職して広島から毎週 天神まで通いました。症状が良くなるにつれ通院の頻度もかわり半年後には社会復帰出来ました。
広島の田舎だったので基本はステロイド治療だったのですが 今山先生は初診時よりステロイド中止でした。色々ご指導頂きました。藁にもすがる思いでしたのでつらい期間を乗り越える事が出来ました。ユニークな先生です。感謝してます。 信頼出来る先生と知り合える事 大切ですよね! キビシイ事も言われますが 治療に専念してください。
Posted by chinook at 2010年03月06日 21:31
私も今山先生に救われたひとりです。私はどちらかというと西洋医学一辺倒ではないためステロイドについても否定的な見解を持っていました。だからアトピーとなっても極力使わず自然食で自力で治したほどです。

けれど一部の湿疹についてはどうしても治せず、やっぱりステロイドを使わないといけないのかな、使うのどうしようかな、と思っていました。

今山先生のすごいところは、ステロイドをやみくみには使わないことです。薬を単なる材料ととらえ、正確な判断のもとに的確に処方する、その処置が絶妙なのですね。

使わないで治す場合もあれば、バっと使って一気に落ち着かせる場合もある。ステロイドも依存させない使い方もよくわかってらっしゃるだけに安心して治療に臨めるんです。

厳しいことも言うしふつうなら失礼なことも言う。けれど根がやさしいんですね。

あるおばあちゃんが皮膚におできができたのをきれいにとってあげて「しわもとれたね」といって抱っこしてあげたり、朝早くから入院患者に「どうだい?」と声をかけたり・・・。

愛があり、技術があり、口も悪い、だけど只者ではない。それが今山先生なのですね。
Posted by ひろ健作 at 2012年08月16日 09:54
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