2008年06月17日

網膜裂孔のレーザー治療(手術編)

いよいよレーザー照射が始まります。

「頭が動くと危ないですから、ちょっと押さえますね。」

後ろに立っていた看護士さんが、私の頭をしっかりと押さえつけました。
おお、動けない〜〜。


先生が、私の右目に埋め込まれたレンズを覗いて、狙いを定めます。
すると、私の右目のすぐ前でパシッ、パシッ、パシッと強烈な光がはじけました。
まぶしいっ!!
と思いますが、レンズが埋め込まれた右目は閉じることができません。
するとまたまた、続けてパシッ、パシッ、パシッと何回も光ります。


「先生、これ、もう始まってるんですか?」

「ええ、もう打ってますよ。痛いですか?」
 

「いえ、痛くないです。ただ、強烈にまぶしいだけで。」

「そうですね、まぶしいですよね。痛かったら休憩しますから、言って下さいね。」

「はい。」


不思議でした。本当に痛みは感じなかったのです。





最初は。





二十発程レーザーを打った先生の右手が、ちょっと動きました。
機械のやや右側についているつまみのようなものを調整し、
再びレーザーをリズミカルに打ち込みます。

すると、さっきまでは本当に痛くなかった右目の感覚に、
ちょっと変化が現れました。



なんとな〜〜〜〜〜〜く、痛いのです。
痛いと言っても、鋭い痛みではありません。
どちらかというと、ズ〜〜ンと来る鈍い痛みです。
目の前が光るたびに、この鈍い痛みが目の奥にかすかに走るのです。
どうやらさっき先生がいじってたのは、レーザーの強さのつまみだったようです。

施術前の情報収集で、レーザー照射が数十発で済まないことはわかっていました。
網膜の孔や裂けた部分の周りを、レーザーで焼いて固めていくのですが、
その一発のレーザーで焼けるのはほんの針先程度の範囲です。
肉眼では見えないくらいの小ささかもしれません。
そんな小さな小さな根性焼きで、裂孔の周りを二重、三重に
焼き固めるというのですから、気の遠くなる作業です。
数百発は覚悟していました。


一発一発はかすかな痛みでも、何十発も続けばかなり苦痛です。

はじめこそ「楽勝かも〜〜」と思っていた私でしたが、
次第に痛みで目を開けていられなくなりました。
といっても、閉じられるのは左目だけ。
左目を閉じても、右目には容赦なくレーザーが打ち込まれ続けます。





わぁぁぁ〜〜、耐えられんかも〜〜〜。





と思った矢先、レーザーを打つ音が止まり、
私の右目のレンズを押さえている先生の左手が動きました。
どうやら、一カ所目が終了し、二カ所目に入るようです。

しかし、場所が変わっても、痛みは変わりませんでした。
パシッ、パシッ、パシッ
相変わらず鈍いかすかな痛みがリズミカルに走ります。
耐えられない程ではない、けれども数百発にもなるとちょっと気が狂いそう。
そしてまた私が叫び出しそうになる直前の絶妙なタイミングで、
小休止がきました。

三カ所目です。
先生の左手が、私の右目網膜上方の孔を捉えようと動きます。
そしてまた容赦なく苦痛の時間が始まりました。
これで最後のはず・・・と自分に言い聞かせながら、
鈍い痛みとまぶしさに耐えます。
すると、前の二カ所よりも早く小休止がきました。

と、私の右目に埋め込まれていたレンズが不意に外されました。

「視界がしばらく赤紫に見えると思いますが、
 必ず消えますから安心して下さい。
 じゃあ、ちゃんと打ち込まれているかどうか確認しますね。」

先生が席を立ちました。

「え?終わりですか?」

「ええ。確認できたら終わりです。」

小休止ではありませんでした。
おそらく前の二カ所は大きく裂けていたところで、
最後の一カ所が小さな孔だったのです。
だから前の二カ所より、少ない照射回数で終わったのでしょう。
レーザー1発目から最後の照射までの時間は、おそらく5分くらいの
ものだったと思います。
しかし、それは私にとっては非常に長い5分間でした。

先生が、眼底検査用のレンズと照明を使ってくまなく眼底を覗きます。

「よし、いいでしょう。終わりです。」

そう言って先生は、私の視界からレンズやら光やら
諸々の恐ろしい機具類を取り除きました。

やったぁ〜〜ぴかぴか(新しい) 終わった〜〜!

私の視界が開けると同時に、右目で見た世界が赤紫色に染まります。

「おお〜〜〜、キレイな赤紫色です〜」

「でしょ〜?でもちゃんと戻りますからね。」

看護士さんに目を洗ってもらうと、しばらく残るかもと言われていた
赤紫の視界はほぼ消えました。

治療室から診察室に戻って、もう一度目の状態をチェックした後、
瞳孔を小さくする目薬をさしてもらい、今回の治療は終了となりました。


網膜の裂孔の周りにレーザーで作ったやけどが、
がっちりと固まるには2週間ほどかかるそうですが、
普段通りの生活ができるそうです。
激しい運動や、目へのショックは避ける必要がありますが。
また、右目には3日間ほど抗生剤の点眼が必要です。
今回はエコリシンという点眼薬が処方されました。

今回の治療費は、再診料・眼底検査料等も含めて35,170円でした。

posted by そえ果 at 22:54| 福岡 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 健康にあくがる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いや〜さすが、読ませるなぁ!
まるで自分が受けているような気になって肩こった笑
ブログ書けてるってことは、術後良好ってことよね?術後編もまってるわ!
Posted by togeぞう at 2008年06月18日 14:31
その後、眼の調子はいかがですか?眼の手術は他の手術と違って見えるから嫌ですね(>_<)やっぱり痛そうな感じが…手術料金も痛いですね。無理をされずお大事にm(__)m
Posted by 香香茶 at 2008年06月18日 22:07
togeぞうさま
肩こらせてあいすまん。
私も、レーザー受けてる間全身硬直してたよ(笑)。
術後、特に問題ありません。抗生剤の目薬をさすのを忘れるほどです。
Posted by そえ果 at 2008年06月19日 19:31
香香茶さま
目は大丈夫です。思っていたより支障なく生活できています。手術料金、確かに痛いですが、裏技があるのですよ(^^)それはまた術後編で。
Posted by そえ果 at 2008年06月19日 19:34
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/100869651
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。